【実証実験】エタノール(75%エタノール)の除菌効果について!
最近、どのお店に行っても入店前にエタノールでの除菌を推奨されていると思います。
しかし、目に見えない細菌が本当に除菌出来ているのか不安になることはありませんか?
そこで今回は、エタノール(75%エタノール)の除菌効果についてご説明したいと思います!
こちらの記事についてはYouTubeにて動画バージョンも公開していますので、「エタノールってホントに除菌できるの?【実証実験】」もぜひご参考ください。
なぜ75%エタノールを使用するのか
今回の実験では75%エタノールを使用しました。
その理由は、薄すぎても濃すぎてもエタノールの除菌効果が薄まってしまうからです。
もし100%エタノール(無水エタノール)を使用した場合、揮発性が高いためウイルスと十分に接触する前に蒸発してしまいます。
その結果、ウイルスを除菌することが出来なくなります。
では逆に、50%エタノールを使用した場合、エタノールが持つ除菌効果も薄まってしまいます。
ですので、除菌に適した濃度(70~80%)で使用すると良いと、化学的に言われています。
実験対象・方法について
今回の実験対象は、普段から手にすること多い
①車のシフトレバー
②携帯電話
③ドアノブ
④手
の4つになります。
今回は、一般細菌試験という方法で実験を行います。
一般細菌試験とは
標準寒天培地を使用した細菌試験で、飲料水などで水質基準が定められています。
特定の培養条件下で集落(コロニー)を形成する細菌数を数えます。
実験方法
まず、除菌前の各対象に培地を接着させ、除菌前サンプルを作ります
次に、75%エタノールで除菌した後、別の培地を接着させ、除菌後のサンプルを作ります
最後にそれぞれのサンプルをインキュベーター(恒温機)で48時間、培養します
この除菌前と除菌後のサンプルに育成したコロニーを比較して、除菌効果の確認を行いました。
コロニーとは
コロニーとは、上記の写真の赤い丸に囲われた部分のことで、細菌集落という意味です。
この数が多ければ多いほど、菌の数が多いということになります。
実験結果について
今回の実験結果はこのようになりました。
4つの実験対象すべてから、コロニーの減少が確認できエタノールの除菌の効果が確認できました。
最後に
今回のブログでは、エタノール(75%エタノール)の除菌効果についての検証をご紹介しました!
人間の手が触れる場所が汚れないためには、適度な手洗い、除菌などを組み合わせて行うことで清潔に保つことができます。
「エタノールってホントに除菌できるの?【実証実験】」の動画はこちらから見ることができます。
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