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リスクアセスメント
2025.04.09(水)

リスクアセスメント対象化学物質のばく露防止措置について

労働安全衛生規則等の一部を改正する省令により、事業者は化学物質の自律的管理が必要となります。
これは、対象物質のリスクアセスメントを実施し、労働者への健康被害を防ぐための対策を取ることを意味します。
適切な管理が求められる中で、作業場でのばく露防止措置は欠かせません。
今回は、その具体的な対策について、ご紹介いたします。

 

作業場における化学物質濃度の管理

事業者は、労働者のばく露を可能な限り抑え、厚生労働大臣が定める「濃度基準値」を下回るよう管理しなければなりません。
以前は、特別則により排気装置の設置など設備面の基準を満たすことが義務付けられていました。
しかし、現在の自律管理では、「ばく露量を最小限度に抑える」「基準値以下に管理する」という結果が重視されます。
適切な管理が行われていれば、原則として健康診断も不要となります。

 

ばく露防止のための具体的な対策

事業者が選択できるばく露防止の方法には、以下のようなものがあります。

  1. 有害性の低い物質への代替
    例:有機溶剤系塗料を水性塗料に切り替える。
  2. 装置や作業環境の密閉化
  3. 局所排気装置や全体換気装置の設置
    全体換気装置の効果は、設置場所や換気能力によって異なります。
    最近では、気流のシミュレーションを活用し、より効率的な換気を実現するシステムも普及しています。
    実際に、弊社顧客の事例では、全体換気装置の導入により浮遊粉じん量が30%減少しました。
  4. 作業方法の改善
  5. 保護具の使用

効果的なばく露防止措置の選択

ばく露防止策には多くの選択肢があるため、自社の状況に合った適切な方法を選ぶことが重要です。
対策の導入によるコストや作業性への影響も考慮しながら進めましょう。

適切なリスクアセスメントとばく露防止措置を実施することで、安全な作業環境を維持し、労働者の健康を守ることができます。
弊社では、測定や対策に関するご相談も承っておりますので、お気軽にお問合せください。

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