【地下水分析】地下水汚染の原因、調査方法について
地下水は貴重な水資源であり、飲料水、工業用水、農業用水などに利用されています。
地下水は一度汚染されると浄化は難しく、また莫大な費用と長い時間がかかります。
地下水の水質を保全するためには、汚染を未然に防止することが重要です。
そのために、水質汚濁防止法や土壌汚染対策法によって基準が定められています。
※地下水の水質汚濁防止法と土壌汚染対策法についてはこちらのブログを参考にしてください
そこで今回は、地下水汚染の原因や対策、調査方法についてご紹介したいと思います。
まず、地下水の汚染原因となる物質についてご説明します。
地下水汚染の原因物質について
地下水汚染の原因として環境基準に定められている物質は全部で28種類あり、水質汚濁防止法にもとづき有害物質として制定されています。
また土壌汚染対策法では、揮発性有機化合物(VOC)と呼ばれる物質(トリクロロエチレンなど)を第1種特定有害物、重金属と呼ばれる物質(カドミウムなど)を第2種特定有害物、硝酸性・亜硝酸性窒素と呼ばれる物質(ポリ塩化ビフェニルなど)を第3種有害物質としています。
参照:環境省「地下水汚染のメカニズムと汚染事例」
次に、有害物質による汚染が起きる原因についてご説明します。
揮発性有機化合物による汚染が起きる原因
- 物質の不適切な使用方法
- 保管時による漏出
- 廃棄物の不適正な処理
などがあります。
重金属などによる汚染が起きる原因
- 物質の不適切な使用方法
- 保管による漏出
- 廃棄物の不適正な処理
などがあります。
※重金属については自然由来の原因の場合もあります
硝酸・亜硝酸性窒素による汚染が起きる原因
- 過剰な窒素肥料の使用
- 不適切に処理された家畜の糞尿
- 生活排水の地下浸透
などがあります。
次に、地下水汚染の調査についてご説明します。
地下水汚染の調査について
まず、地下水の汚染の調査として、現状把握のために水質検査を行う必要があります。
当社では水質汚濁防止法にもとづいた地下水の水質検査を行っており、検査の内容としては、地下浸透水の汚染状態の検査、浄化措置後の地下水が浄化基準を達成できているかどうかを検査しております。
また、土壌汚染対策法の地下水モニタリング、水文調査、建設工事に関する周辺地下水への影響の調査、自主的な地下水モニタリングなどにも対応しております。
最後に
今回のブログでは、地下水汚染の原因や対策、調査方法についてご紹介しました。
地下水汚染の原因や対策についてご相談などありましたら、お気軽にお問い合せください。