【コラム】消毒用アルコ―ルの正しい使用方法について
現在世界中でまん延している新型コロナウイルスの消毒剤として厚生労働省は
- 消毒用アルコール
- 0.05~0.1%の次亜塩素酸ナトリウム溶液
- 石鹸
による洗浄を推奨しています。
ですが、消毒用アルコールはどのようなものが適任なのか?
そもそもこの使用方法でいいのか?
などお困りごとがあるかと思います。
そこで今回は、消毒用アルコールの濃度や正しい使用方法についてご紹介していきたいと思います。
消毒用アルコールの濃度とは?
消毒用アルコールとして、一般的にはエタノールが使用されており、消毒剤として使用される場合、エタノールの濃度は70%が最適だといわれています。
普通、濃度が高ければ高いほど殺菌効果が増すように思ってしまいます。
しかし、無水エタノール(99.5%エタノール)が使用されないのはなぜでしょう。
それは無水エタノールには殺菌作用が少ないからです。
エタノールの殺菌作用とは?
なぜ、無水エタノールには殺菌作用がほとんどないのか、それは揮発性が極めて高いため、ウイルスと十分に接触する前に蒸発してなくなってしまうからです。
ウイルスを殺菌するためには一定時間接触する必要があり、その際に少しの水分が必要となります。
また、脱脂力・脱水力も非常に強いため手荒れがひどくなってしまうという副作用もあります。
そのため、無水エタノールに少し水分を足した、70%濃度のエタノールが最も適しているということが実験によっても実証されています。
次に消毒効果を高める正しい消毒用エタノールの使用方法についてご説明します。
消毒用エタノールの使用方法について
1.石鹸を使用してよく手を洗い、汚れを落としましょう
皮脂や血液など有機物が付着している状態では消毒液の消毒効果が落ちてしまいます
2.水気をよく拭き取り、消毒用エタノールをよくすり込みます
上記の通り、消毒用エタノールは消毒効果が最も高い濃度に調製されているため、手に水分が残っている状態で消毒用エタノールを使用すると液が薄まってしまい、消毒効果が落ちてしまいます。
3.消毒用エタノールは拭き取らずに揮発するのを待ちます
接触する時間が長いほど消毒効果が高まるため、揮発するまで少し待ちましょう!
最後に
いかがだったでしょうか?
今回のブログでは、消毒用アルコールの正しい使用方法についてご紹介しました。
消毒用アルコールは万能というわけではないので、過信は禁物です。
当社では、高濃度エタノールのご紹介をしていますので、お気軽にお問合せください。
また、なぜ消毒用アルコールはコロナウイルス対策に効果があるのかやなぜ消毒用アルコールにはエタノールが使用されるのかご紹介しているブログもありますので、ぜひご覧ください!