【建築解体事業者必見】アスベスト解体工事の手順について
アスベストは、熱や摩擦、酸やアルカリなどに強く、丈夫な上、変化しにくい特性を持っているため建築材として多くの建築物に使用されてきました。
しかし、人体に悪影響を及ぼすことが発覚し2008年に規制対象になりました。
規制の始まる前に建築された建物には、アスベストが使用されている可能性があります。
アスベストの含有が発覚した建築物を解体する際は、注意しなければならないポイントがあります。
そこで今回は、アスベスト解体等工事の手順と関連する法律についてご紹介したいと思います。
アスベスト解体工事の手順
手順フローチャート
関連する法律について
下記の法的措置も必要になります。
写真等による作業の実施状況の記録(3年間保存)
- 事前調査結果等の掲示、立入禁止表示、喫煙・飲食禁止の掲示、石綿作業場である旨等の掲示状況
- 隔離の状況、集塵・排気装置の設置状況、前室・洗身室・更衣室の設置状況
- 集塵・排気装置からの石綿等の粉じんの漏洩点検結果、負圧の点検結果、隔離解除前の除去完了確認の状況
- 作業計画に基づく作業の実施状況(湿潤化の状況、マスク等の使用状況も含む)※同様の作業を行う場合も、作業を行う部屋や開が変わるごとに記録する必要
- 除去した石綿の運搬または貯蔵を行う際の容器など、必要な事項の表示状況、保管の状況
- 作業従事者および周辺作業従事者の氏名および作業従事期間(文書等による記録可)
労働者ごとの作業の記録(40年間保存)(石綿則第35条)
- 労働者の氏名
- 従事した作業の概要及び当該作業に従事した期間(直接石綿を取り扱わない者にあっては、当該場所において他の労働者が従事した石綿を取り扱う作業の概要及び作業に従事した期間)
- 石綿の粉じんにより著しく汚染された事態が生じたときは、その概要及び事 業者が講じた応急の措置の概要
- 事前調査結果の概要(材料ごとの石綿使用の有無、判断根拠)※2021年4月追加
- 作業の実施状況の記録の概要。保護具の使用状況も含めた措置の実施状況についての文章等による簡潔な記載による記録※2021年4月追加
最後に
そこで今回は、アスベスト解体等工事の手順についてご紹介しました。
アスベスト調査、分析についてご相談等ありましたら、お気軽にお問い合わせください。