【コラム】バイオマスエネルギーとは?カーボンニュートラルな新エネルギーについて
バイオマスエネルギーは、発電やレジ袋、燃料など様々なものに利用されており、地球温暖化防止対策のひとつとして注目されています。
バイオマスエネルギーは、バイオマスから得ることができ、様々な特性があります。
そこで今回は、バイオマスとバイオマスエネルギーについて簡単にご紹介したいと思います。
バイオマスについて
まず、バイオマスエネルギーの元となるバイオマスについてご説明します。
バイオマスは厳密な定義が確立しておらず、家畜ふん尿や木くずといった専門分野によっても異なります。
一般的には、ある一定量集積した動植物を起源とする有機性資源を指すことが多いです。
例えば世界には、家畜のふんを乾燥させ燃料にして利用する民族や、サトウキビのしぼりかす、穀物を収穫した後のわらなど様々な生物体が生活の中で利用されています。
また、バイオは英語で「生物」を指し、マスは「量」を意味します。
動物の排泄物や植物だけでなく、地球上に存在する全ての生物はバイオマスといえるので、その量はとてつもなく多いと言えます。
日本では、平成14年に「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法」の一部が改正され、「バイオマス」が初めて新エネルギーとして認知されました。
改正政令において、バイオマスは「動植物に由来する有機物であってエネルギー源として利用することができるもの(原油、石油ガス、可燃性天然ガスおよび石炭並びにこれらから製造される製品を除く)」とされています。
これまで再生資源の一部としてくくられていたバイオマスは、独立した新エネルギー源となりました。
バイオマスエネルギーについて
バイオマスから得られたエネルギーをバイオマスエネルギーといい、以下の特性があります。
1.再生可能である
バイオマスエネルギーは、光と水により再生される有機性資源です。
しかし、再生量(成長量・固定量)を越えて利用してしまうと資源枯渇等の問題が生じます。
2.貯蔵性・代替性がある
先ほどご説明した通り、有機性資源であるため、原料として、もしくは生産物である液体・気体燃料として貯蔵が可能です。
液体・気体燃料は、石油石炭を動力源とする既存のシステムに投入することができます。
3.莫大な賦存(ふそん)量がある
樹林の年間の成長量は膨大で、世界の一次エネルギーの7~8倍に相当すると言われています。
実際の利用可能量はこの中の10%前後と推定されており、これはエネルギー供給に貢献できる量とされています。
4.カーボンニュートラルである
バイオマス燃料により放出されるCO2は再生時に、固定・吸収されるので、地球規模でのCO2バランスを崩しません。
カーボンニュートラルとは
カーボンニュートラルとは、CO2の排出量と吸収量がプラスマイナスゼロの状態になることをいいます。
最後に
いかがだったでしょうか?
今回のブログでは、バイオマスエネルギーについてご紹介しました。
地球にやさしい環境づくりを心がけていきたいですね。