【令和4年4月より施行!】大腸菌群数の水質環境基準が改正されます!
2021年(令和3年)10月7日に「水質汚濁に係る環境基準についての一部を改正する件」(環境省告示第62号)が公布されました。
参考:環境省「水質汚濁に係る環境基準についての一部を改正する件及び地下水の水質汚濁に係る環境基準についての一部を改正する件の施行について(通知)」
これは公共用水域における環境基準のうち六価クロムの基準値を強化することと、従来の「大腸菌群数」から「大腸菌数」に変更するものです。
施行は来年、2022年(令和4年)4月からとなります。
※六価クロムの基準値変更についてはこちらのブログを参考にしてください
そこで今回は、「大腸菌数」の改正内容についてご説明したいと思います。
改正内容について
従来の環境基準の「大腸菌群数」の測定法ではふん便汚染に関係のない自然由来の細菌を含んだものでした。
ですが、今ではいわゆる大腸菌だけを簡便に測定することができるようになり、すでに飲料水等の分野では大腸菌数に変更されていました。
今回の改正では環境水の分野でも大腸菌だけを測定し、より汚染の指標として適切なものとするものです。
これに伴って下の表のように、例えば河川のAA類型では「大腸菌群数 50MPN/100mL」だったものが「大腸菌数 20CFU/100mL」と変更されます。
従来の環境基準
改正後の環境基準(河川のみ抜粋)
なお、排水基準については今後も従来の「大腸菌群数」で規制されますのでご注意ください。
最後に
今回のブログでは、大腸菌群数の水質環境基準の改正内容についてご紹介しました。
ご相談などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。