【機器紹介】エネルギー分散型蛍光X線分析装置EDX-7200を導入しました!
この度、当社機器ラインナップにエネルギー分散型蛍光X線分析装置EDX-7200が仲間入りしました。
今回は、その新規導入機器「エネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDX)」をご紹介します。
エネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDX)とは?
EDXは名前の通りX線を利用して無機元素を分析する機器です。
サンプルにX線を照射すると、原子が固有の特性X線を放出します。この特性X線の波長(エネルギー)と強度から元素の同定や含有量を測定します。
EDXの特徴
- 非破壊分析:前処理不要
- 幅広い試料形態測定:固体、液体、粉体(気体以外)
- 多元素同時測定:Be~Uまでの広範囲無機元素測定
- 迅速分析:数分/1検体
- 定量分析:数ppm~100%までの高精度分析
また、EDXは多種多様な分野で活躍しています。
EDXでできること
- RoHS指令、ハロゲンフリー等のスクリーニング分析
- めっき膜厚測定
- 異物、皮膜被膜組成、合金同定、工程品質管理、材料土壌有害金属測定
当社では製品に付着した異物や、水中の異物、配管に付着したスケール、廃材の組成等、異物調査を行った実績があります。
※異物調査等については、こちらのブログ「【事例紹介】配管に発生したスケールは成分分析で原因物質が分かります」を参考にしてください。
EDXは無機元素分析に特化しているため、有機物は別の分析装置、フーリエ変換赤外分光光度計FTIRやガスクロマトグラフ等で分析します。さらに統合解析システムにより、無機と有機両面からのアプローチも可能です。
また、EDXで測定できない微量な無機元素分析はICP-MSで測定可能です。
※ICP-MSについては、こちらのブログ「ICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析装置)を導入しました!」を参考にしてください。
最後に
今回は、新規導入機器「エネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDX)」についてご紹介しました。
当社ではこのように機器の特徴を生かして、試料に応じた分析機器を選択し対応しております。
異物解析はぜひ当社にお任せください!