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2021.02.16(火)

【分析機器解説】ガスクロマトグラフで使用される汎用検出器について

ガスクロマト 汎用検出器

当社では、作業環境測定や、大気中に排出されている物質の測定、悪臭測定などでガスクロマトグラフという機器を利用しています。

※ガスクロマトグラフについてはこちらのブログを参考にしてください

ガスクロマトグラフで使用される検出器は汎用検出器と選択的高感度検出器の2種類に分けられます。

汎用検出器は、例外はあるもののほとんどすべての有機化合物や多くの無機ガスを検出できる機器で、もう一方の選択的高感度検出器は、特定のものを感度良く、つまり目的物質以外のものに邪魔されず目的物質をかなり低い濃度まで検出できるというものです。

そこで今回は、ガスクロマトグラフで使用される汎用検出器についてご紹介したいと思います。

※選択的高感度検出器については、後日ブログにてご紹介予定となっています。

汎用検出器の種類について

汎用検出器の代表的なものは

  • 水素炎イオン化検出器(FID : Flame Ionization Detector)
  • 熱伝導度検出器(TCD : Thermal Conductivity Detector)

などがあります。

ガスクロマトグラフ 汎用検出器それぞれの検出器についてご説明します。

水素炎イオン化検出器(FID)

水素炎イオン化検出器は、有機化合物の分析に用いられます。

炭素を含んでいればギ酸やホルムアルデヒド、二酸化炭素以外ほぼすべての物質が検出できるので、多くの分野で最も使われている検出器です。

※FIDについては詳しくご紹介しているブログがありますのでこちらを参考にしてください

当社では、作業環境測定における有機溶剤測定の分析で頻繁に使用します。

※有機溶剤測定についてはこちらのブログを参考にしてください

熱伝導度検出器(TCD)

熱伝導度検出系とは、キャリアガス(カラムを流れる気体のことで、ヘリウムや水素などがあります)とサンプルを含んだキャリアガスの熱伝導度の違いを測定し検出する機器です。

熱伝導度とは熱の伝わりやすさを表します。

熱伝導度が高い(大きい)と熱が伝わりやすいということになります。

キャリアガス以外の成分を測定でき、有機化合物だけではなく無機ガス(水素、酸素、窒素、二酸化炭素など)も検出できます。

また、他の検出器とつなげて使用することも可能です。

最後に

今回のブログでは、ガスクロマトグラフで使用される汎用検出器についてご紹介しました。

当社では、作業環境測定や、大気中の物質の測定、悪臭測定を行っております。

ご相談などありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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