【暑熱測定・寒冷測定】測定方法について
暑熱測定・寒冷測定は、労働安全衛生規則により、測定を行わなければならない作業場が定められています。
そこで今回は暑熱測定・寒冷測定の解説や、測定方法、基準についてご紹介します。
※暑熱測定・寒冷測定のサービスの流れについてはこちらのブログを参考にしてください
まず、暑熱測定についてご説明します。
暑熱測定について
暑熱測定とは、夏場や熱のこもる作業場など、労働者の働いている環境がどれくらいの暑熱環境下になっているのか把握するための測定です。
近年、夏場の気温が上昇傾向にあると言われており、熱中症による労働者への影響が大きな社会問題となっています。
日本の平均気温の変化
引用:気象庁「日本の気候の変化」
作業者の熱中症を防止するためには、作業場の暑熱環境を把握し、適切な対応を行うことが重要となります。
次に、寒冷測定についてご説明します
寒冷測定について
寒冷測定とは、冬場や冷蔵庫、冷凍庫内の作業場など、労働者の働いている環境がどれくらいの寒冷環境下になっているのか把握するための測定です。
暑熱測定と同じように、凍傷など労働者に悪影響となる作業場が存在するため、寒冷環境を把握し、適切な対応を行うことが重要となります。
次に、暑さ指数(WBGT)についてご説明します。
暑さ指数(WBGT)について
暑さ指数(WBGT)とは、人間の熱バランスに影響の大きい「気温」「湿度」「輻射熱」の3つを取り入れた温度の指標のことです。
熱中症の危険度を判断する目安として、ISO等で国際的に規格化されており、WBGTが28℃を超えると熱中症患者が増加する恐れがあります。
WBGTは室内の場合、以下の式から求めます。
WBGT(℃)=0.7×湿球温度+0.3×黒球温度
※湿球温度とは…水で湿らせたガーゼを温度計の球部に巻いて観測した際に出される数値になります。
※黒球温度とは…黒色に塗装された薄い銅板の球(中は空洞)の中心に温度計を入れ、観測した際に出される数値になります。
測定方法について
測定時には、WBGT計という器具を用いて測定を行います。
WBGT計とは
「気温」「湿度」「輻射熱」が同時に測定でき、自動計算でWBGT値を計測できる器具です。
WBGT値の温度基準について
WBGT値の温度基準一覧
参照:日本生気象「日常生活における熱中症予防の基準」
※上記の分類は、日常生活上での基準であり労働の場における熱中症予防の基準には当てはまりません。
労働の種類により基準値がより低くなるため、注意が必要となります。
最後に
今回のブログでは、暑熱測定・寒冷測定の解説や、測定方法、基準についてをご紹介しました!
当社では暑熱測定・寒冷測定を行っております。
ご相談などがありましたら、お気軽にお問い合わせください!