ICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析装置)を導入しました!
この度、当社に【ICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析装置)】を新しく導入しました!
そこで、今回はICP-MSについてご紹介していきたいと思います。
実際にご利用いただいた分析例として
- 水質基準等で定められている値より、低濃度まで分析値を出したい
- 基準項目に定められていない項目の分析をしたい
- どのようなものが入っているか不明なものの内容物を同定したい
などがあります。
ICP-MSを導入していることによって、より精密な分析を行うことができ、正確な分析結果をお客様にお届けすることができます。
各単位の定義
- 1ppm…100万分の1であるを表す数値
- 1ppb…10億分の1であるを表す数値
- 1ppt…1兆分の1であるを表す数値
ICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析装置)とは
ICP-MS(質量分析装置)は溶液に含まれる元素を分析する装置になります。
高温の状態にあるアルゴンプラズマ中に霧状の溶液試料を導入し、原子化及びイオン化させ、プラズマ中から元素そのものを装置内に引き込み、各元素の質量数の違いを利用して分析します。
先端性
ICP-MS は、微量元素の測定を行う主要分析装置として、環境分析のみならず幅広い業界で使用されている最先端の装置です。
特徴
ICP-MSでは周期表上のほとんどすべての元素を同時に測定が可能であり、測定元素についてpptの濃度レベルで測定できます。
また、定性分析、半定量分析、定量分析を実行できます。
ICP-MSの利点
1.高感度分析が可能
大半の元素の検出下限値がpptオ-ダ-で観測でき、溶液中に含まれる金属不純物の評価も行うことができます。
分析例
水道水における各元素の表示下限値(基準の10分の1値)の1000分の1程度まで検出することが可能な元素もあります。
2.多元素同時分析が可能
金属元素及び非金属元素を含むすべての元素が同時に検出できます。
3.定性分析、半定量分析、定量分析が迅速に行える
試料に含まれていると分かっている元素だけでなく、未知の元素も定性分析により調べることが可能です。
4.測定可能な濃度範囲が広い
4桁程度の異なった濃度の混合物試料でも分析することができます。
例) 同一試料で、ある元素は数ppb程度の濃度であり、他の元素は1万倍の10ppm程度の濃度であっても、同時に測定が可能です。
最後に
今回は、ICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析装置)についてご紹介しました!
ICP-MSについてご相談などがありましたら、お気軽にお問い合せください!