【湖沼調査】湖沼の環境基準と実際の調査の様子について
河川、池、海などの公共用水域の水や地下水のことを環境水といいます。
環境水は、飲料水、生活用水、農業用水等に利用されるため、良質な水質が保たれる必要があります。
しかし、身近にある環境水がどのように調査されているのか分からない人も多いと思います。
そこで今回は、湖沼の環境基準と当社が行っている湖沼調査の様子についてご紹介したいと思います!
湖沼調査について
湖沼調査は、現在の湖沼がどの様な状態であるか調査することで、現状把握や経時変化などを見るために行うことが多いです。
環境基準には
- 人の健康の保護に関する環境基準
- 生活環境の保全に関する環境基準
の2つがあります。
人の健康の保護に関する環境基準とは
生活環境の保全に関する環境基準(湖沼)とは
上記の表が、生活環境の保全に関する環境基準(湖沼)になります。
※生活基準項目は一律で決められているのではなく、類型により細分化された基準が設定されています。
次に湖沼調査の様子についてご説明します。
湖沼調査の様子について
依頼内容により、採取方法や分析項目は様々ですが、直近で行った池の調査の様子をご紹介します。
まず、採取場所に行き、測定する検体を採取します。
陸からの採取は、柄杓(ひしゃく)等を用いて行います。
採取した検体は、水温を測定し、
透視度計を用いて水の透明度を測ります。
池の岸辺だけでなく、ボートを使い池の中央で採取を行うこともあります。
岸辺での採取だと、水深が浅い、風の影響を受けやすいなどの要因から、池の水質を代表しているとはいいづらいためです。
今回の調査の場合は、水質だけではなく、底質(湖沼の底にある土壌)の調査も行いました。
底質の有機物量と植物プランクトン等の栄養となるような成分を分析し、経時変化をモニタリングしています。
写真は橋の上からエクマンバージ採泥器を使用し、底質のサンプリングを行っている様子です。
エクマンバージ採泥器とは
UFOキャッチャーのアームのような構造で、左右の開いている部分を着底後閉じることで湖沼の底から土を採取することができます。
採取した池の水
最後に
今回のブログでは、湖沼の環境基準と当社が行っている湖沼調査の様子についてご紹介しました。
当社では、湖沼調査の他にも河川調査なども行っております。
湖沼調査についてご相談などがありましたら、お気軽にお問い合わせください!