【悪臭測定】フレックスポンプについて
当社では測定時において様々な採取機器を使用しており、敷地境界、工場排気口の悪臭や濃度を調査する際は、フレックスポンプという機器で空気の採取を行っております。
そこで今回は、フレックスポンプの解説とその使い方についてご紹介したいと思います。
フレックスポンプについて
当社では下記写真のフレックスポンプ(DCI-NA型)を空気試料の採取に使用しています。
このフレックスポンプは
- ABS樹脂という臭いのない材質により臭気を扱う試料に影響を与えない
- 吸引流速が約26m/sあるため、採取条件の吸引能力20L/min以上を合格している
- 採取部分を洗える(試料の混流を防ぐことができる)
- 電源が単一乾電池2本のため、軽量でコンパクト
といった特長があります。
法令について
悪臭の測定の中でも、臭気指数による測定は、悪臭防止法により三点比較式臭袋法という方法に基づいて行います。
敷地境界で採取を行う場合
10L以上の捕集袋(テドラバッグ)に短時間(6~30秒以内)に空気を集めなくてはなりません。
捕集器は、20L/min以上の吸引能力が必要です。
※詳しい三点比較式臭袋法については、環境省の「三点比較式臭袋法について」を参考にしてください
特定悪臭物質と呼ばれる規制物質を敷地境界で採取を行う場合
一部の特定悪臭物質(酢酸エチル、メチルイソブチルケトン、トルエン、スチレン、キシレンなど)は、捕集袋への採取が認められており、捕集袋(5L)に6秒から30秒以内で採取する必要があります。
※参考:環境省「特定悪臭物質測定マニュアル」
工場などの気体排出口で採取を行う場合
上記のような、一部の特定悪臭物質(酢酸エチル、メチルイソブチルケトン、トルエン、スチレン、キシレンなど)は捕集袋(5L~10L)に採取することが認められていますが、採取時間の規程は定められていません。
最後に
今回のブログでは、フレックスポンプについてご紹介しました。
当社は、悪臭測定を行っております。
ご相談などありました、お気軽にお問い合わせください。